International Education Seminar of
Risk and Emergency Management for Healthcares 2012 in
London
医療安全の本家国より
ww.urmpm.org 本ページは英語原文の和訳です。 |
概要 イギリスは医療安全に関して世界で最も古い歴史を持ち、クリニカル・ガバナンス、クリニカル・インディケーター、スイスチーズモデルなどのヒューマンファクター、患者満足度、患者参加型医療など様々な基本的な考え方を次々に生み出し、それを全土で展開しています。本教育プログラムでは、医療安全での世界最先端国イギリスにおいて、それらの世界的権威者を一堂に会し、世界の名著の紹介とともに講演されます。3日間にわたる講義は、世界の医療機関に対して世界標準となる教材を提供いたします。
参加者には受講証をお渡しします。
本プログラムは3日間コースのみ受講できます。
講演の電子的配信はありません。日本では開催されません。
すべての講演は英語で行われ、他の言語への通訳はありません。
2nd (Wed) May, 2012, am 10:00
– pm: 4:30
(医療における安全文化とリスクガバナンス)
AM 9:00
受付開始.
AM 10:00 – AM 12:00 (Lesson 1) “医療安全: その評価と発展”
Charles Vincent インペリアルカレッジロンドン、臨床安全学教授、英国
(Outline) 本講義では医療安全の歴史、開発と進歩の道筋、ならびにいくつかの基本的論点を解説する。
(Lecturer profile) チャールズは医療安全の世界的権威の一人で、現在の医療安全分野で最も著名な人物として英国にて表彰されました。医療安全に関する多数の世界的名著とともに講義が行われます。
AM 12:00 – PM 1:30 Lunch
PM 1:30- AM 3:00 (Lesson 2)
“クリニカルガバナンスと医療安全”
Aidan Halligan ロンドンカレッジ大学付属病院教育センター長、教授、その他、英国
(Outline) クリニカル・ガバナンスは説明責任と格差是正によって医療安全を支える。クリニカル・ガバナンスは、卓越に関する熟成した文化の確保によって連続的向上が可能となることへの基本フレームワークである。
(Lecturer
profile) アイデンは英国国家医療サービスにおいてクリニカル・ガバナンスの初代部長を務め、それをイギリス全土に普及しました。
PM 3:00 – PM 3:30 Break
PM 3:30- PM 4:30 (基調講演) “病院におけるリスクマネージメント”
Sir Brian Jarman インペリアルカレッジロンドン名誉教授、英国医学会元会長
(Outline) 英国の死亡率を含め、10ヵ国でのリスクの指標として病院別標準死亡比を下に、解説する。
(Lecturer profile) ブリアンは王立ブリストル小児病院での医療関連死の国家調査委員をつとめ、医療安全の重要な基本概念の1つである「病院別標準化死亡比」を提案しました。
PM 4:30 1日目講義終了
PM 5:30 から パーティー
3rd
(Thu) May, 2012, am 9:00 – pm: 4:30
(医療安全のための技術とアート)
AM 8:30 受付開始
AM 9:00 – AM 9:50
(Lesson 3) “臨床チームはいかにしてチーム状況認識(Team Situation Awareness; TSA)を
創設、維持しているのか?
なぜこれが問題なのか?”
Della Freeth クウィーンメアリーロンドン医科歯科大医学教育教授、英国
(Outline)
この講義では医療安全におけるTSAの重要性を解説する。ついで、産科領域における臨床チームに関する研究結果から、TSA創出の様々なパターンを示し、それらを評価する。
(Lecturer profile) デラは多職種間の協同などの観点から医療安全教育研究に従事しています。
AM 9:50 – AM 10:00 Break
AM 10:00 – AM
12:00 (記念講演) “ヒューマンエラー: そのモデルとマネージメント”
James Reason マンチェスター大学名誉教授、英国アカデミィー会員、英国
(Outline) 本セミナーではヒューマンエラーに関する4種類のアプローチを総括する。それらは、プラーグモデル、人的モデル、法的モデル、システムモデルである。エラーはなくすことはできないが、マネージメントはできる。
(Bio note) ジムはマンチェスター大学教授を長らく勤め、ヒューマンエラー、組織の事故リスクの管理などを研究し、リスクマネージメントの基本概念の1つであるスイスチーズモデルなどを提唱したヒューマンファクター分野の世界の大御所。医療機関でのリスク低減サービスのための大英連邦委員も務めました。
AM 12:00 – PM 1:30 Lunch
PM 1:30 – PM 2:20 (Lesson 4) “医薬品安全、技術と標準化”
Bryony
Dean Franklin ロンドン大学薬学部教授 インペリアルカレッジ附属病院医薬品安全管理部部長、英国
(Outline) この講義は医薬品安全を3つの点に整理してお話しします。第1に、投薬に至る様々なステージで起きる医薬品エラーを紹介し、ヒューマンエラーの重要理論であるAccident Causation Modelを解説します。次に、増加する医薬品安全のための様々な技術をその実際の効能と併せて討論します。最後に、技術標準化の必要性、利点及び欠点を討論します。この講義全体は医薬品安全の基本課題を提供します。
(Lecturer profile) プロニーはイギリスの2つの大学で医薬品安全管理の研究と実務に従事しています。 2007年には医薬品安全に関する高いレベルの活動が表彰されました。
PM 2:20 – PM 2:30 Break
PM 2:30 – PM 3:20 (Lesson 5) “医薬品安全と健康情報技術”
Eric Poon ハーバード大学ブライガム婦人科病院医薬品安全管理部長、米国
(Outline) 治療でのエラーに関する諸調査報告をレビューし、これらのエラーを予防する健康情報技術の役割を解説する。 取り上げる基本技術は、処方箋電算化システム、医薬品決定の支援システム、医薬品確認としてのバーコードシステム、スマートIV ポンプなどです。これらの諸技術の開発導入の経験に基づいて討議を行います。
(Lecturer profile) エリックはハーバード大学医学部卒業後、内科に勤務しITと医薬品安全管理の研究に従事しています。
PM 3:20 – PM 3:30 Break
PM 3:30 – PM 4:30 (Lesson 6) “血、労苦、涙、汗 ---
医療機関における安全介入での問題点”
Peter McCulloch オックスフォード大学ジュン・ラドクリフ病院外科学講座医療安全室、英国
(Outline) 外科での医療安全の推進に伴った経験した様々な問題点を報告し、それを克服するための基本的枠組みを紹介する。
(Lecturer profile) ピーターらの外科チームは文化、システムおよび技術の3次元に基く、外科におけるリスクとエラーを分析するための基本概念を開発しました。
PM 4:30 2日目講義終了.
4th
(Fri) May, 2012, am 9:00 – pm: 4:30
(リスクコミュニケーションと臨床コミュニケーション)
AM 8:30 受付開始
AM 9:00 – AM 10: 20 (Lesson 7)
1) 医療安全の効果的な教育方法の開発について (30min talk + 10 discussion)
2) 教育訓練の患者治療への効果測定について (30min talk + 10 discussion)
John Sandars リード大学医学教育センター上級講師、英国
(Lecturer profile) ジョンは医療安全教育に長い経験を有し、「ABC of Patient Safety」という雑誌の編集長も務めています。
AM 10:20-10:30 Breaks
AM 10:30 – AM 12: 00
(Lesson 8) “21世紀のリスクコミュニケーション”
Ragnar Lofstedt 王立カレッジロンドン、リスクマネージメントセンター長、教授、英国
(Lecturer profile) ラグナーはリスクコミュニケーンに関する世界の権威で、英国を含む様々な政府で活動を行っています。
AM 12:00 – PM 1:30 Lunch
PM
1:30 – PM 2:10 (Lesson
9) “リスク管理サイクルと緊急時管理サイクル”
酒井 亮二 国際予防医学リスクマネージメント連盟(URMPM)会長、日本
(Outline) 緊急時管理サイクル、リスク行動分析法などのリスクマネージメントと医療安全における新たな考え方を説明する。
(Lecturer profile) 講師は同連盟の代表を10年以上勤め、その組織の多数の役員によって医療安全を含む多数の会議が世界で実施されてきました。
PM 2:10- PM 2:30 Break
PM 2:30 – PM 4:30 (Lesson 10) “臨床におけるコミュニケーションエラーと医療安全”
荒木 登茂子 九州大学大学院医学研究院 医療経営・管理学講座 医療コミュニケーション学教授
(Outline)
医療従事者間および医療従事者と患者・家族の間のコミュニケーションエラーに関する医療機関での膨大な資料に基づき、医療機関におけるコミュニケーションの向上のありかたを講義する。
(Lecturer profile) 講師は臨床コミュニケーションと医療安全に関する世界のベストプロフェッサーです。この問題は医療事故の最大要因で、ノンテクニカルエラーの代表課題です。
PM 4:30 全体閉会
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