医療安全基礎講座2016
(日本語社会人教育プログラム)
医療安全の基本知識
「人が宝」は全ての人間活動の基本です。このため、国際医療リスクマネージメント学会(IARMM)では、2003年に教育・研究促進のための国際組織として世界健康リスクマネージメントセンターを東京に設立し、健康と安全における対策に関して、様々な社会人国際教育を国内外の方々を対象に国連大学や世界銀行で行ってきました。
リスクマネージメントのリーダー育成はハーバード大学で類似の教育セミナーが毎年開催され、全米各地と海外から多数の参加があります。アジアでもこのような機会の必要性を痛感し、友人である先方の主催者の協力を得て、世界学会として2004年から日本で医療安全と医療機関の災害安全のセミナーを開催しています。2006年度以降に東京大学で開催してきた各種の医療安全教育プログラムでは、日本語社会人教育プログラムにもかかわらず、韓国、台湾などからの参加者も交え、全国各地より多数の方が参加し、いずれも定数オーバーとなりました。2012年には英国ロンドン大学でも医療安全に関する英語の国際セミナーを開催し、世界15か国から参加者が参集されました。
日本では2008年からは、医療安全の基礎を教えてほしいという国内の会員からの強い要望に対応するために、「医療安全基礎講座」を創設・開催する運びとなりました。2016年度も3日間にわたり開催する運びとなりました。
なお、医療安全文化の向上には、より高度な知識と機能を有する高度医療安全管理者が不可欠です。そこで、本年度から日本医療安全学会の協力の下、学会認定「高度医療安全管理者」資格制度が開始されます。本プログラムはこの認定資格取得における必須科目でもあります。
超一流の世界に達した人々は皆、「基本がすべて」と申されます。また、この基本講座は毎年新たな課題も交えた斬新なプログラムです。
2016年3月
酒井 亮二 国際医療リスクマネージメント学会(IARMM)会長・理事長
主催者一同
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