医療安全基礎講座2017 (第10周年) (統括医療安全管理者、専従医療安全管理者、専任医療安全管理者、 歯科医療安全管理者、医療機器安全管理者、医薬品安全管理者向け) 医療安全管理の基本 会期: 2017年7月5日(水)〜7日(金) 会場: 東京大学伊藤国際学術研究センター・ホール (定数400人) 主催: 国際医療リスクマネージメント学会 後援: 日本医療安全学会 |
プログラム
趣旨: 本基礎講座は、医療機関で安全管理を担当される方を対象に、リスク管理・危機管理に必要となる基本知識を講義します。本講座はコース制で、3日間参加申し込みのみを受け付けます。
平成24年度診療報酬改定(平成22年告示第69号)により、専従医療安全管理者以外に、専任医療安全管理者が医療安全対策費の対象となります。
また、学会認定「高度医療安全管理者」資格制度の必須科目でもあります。
参加者には受講証明書を発行いたします。
受講対象者: 国際医療リスクマネージメント学会の学会員、日本医療安全学会の学会員、医療従事者、統括医療安全管理者、専従医療安全管理者、専任医療安全管理者、医療リスクマネージャー、歯科医療安全管理者、医療機器安全管理者、医薬品安全管理者、その他の医療福祉関係者、医療での職種は問いません。
試験は実施されません。
2017年7月5日(水)午前9時45分〜午後6時
東京大学伊藤国際学術研究センター・地下2階 謝恩ホール
受付開始 午前8時30分
午前9時45分〜午前10時
ガイダンス
午前10時〜午前12時 (質疑5分を含む)
医療安全管理者のあり方 --- 病院長としての安全管理の心得・こころがけ
(講師) 許 俊鋭 (東京都健康長寿医療センター・センター長、東大病院重症心不全治療開発講座元教授)
概要: 最近日本政府の指示により、大学付属病院病院長の選出にあたり医療安全管理の経験者の中で、強力なリーダーシップを発揮できる人材を候補者とすること、
その人選は病院教授会ではなく第3者委員会によって行うとなりました。そのために、医療安全管理者は将来に新たな任務を担当する可能性が出てきました。
許先生は病院長として医療安全管理者を兼務されており、その経験から医療安全管理者の新たな心がけをご講義いただきます。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後1時50分 (質疑5分を含む)
院内医療事故調査制度の概要
午後1時50分〜午2時 小休憩
午後2時〜午後2時50分 (質疑5分を含む) 医療安全委員会の進め方の基本
(講師) 辰巳 陽一 (近畿大学付属病院医療安全管理部部長、教授)
午後2時50分〜午3時 小休憩
午後3時〜午後3時50分 (質疑5分を含む) 医療安全に関する院内講習会の進め方の基本
(講師) 辰巳 陽一 (近畿大学付属病院医療安全管理部部長、教授)
午後3時50分〜午後4時 小休憩
午後4時〜午後4時50分 (質疑5分を含む) チーム医療からみた安全と臨床コミュニケーションの基本
(講師) 辰巳 陽一 (近畿大学付属病院医療安全管理部部長、教授)
午後4時50分〜午後5時 小休憩
午後5時〜午後6時 (質疑5分を含む) 院内ラウンドの進め方の基本
(講師) 新村 美佐香 (菊名記念病院医療安全管理室長)
午後6時 第1日目終了
2017年7月6日(木)午前9時〜午後5時30分
東京大学伊藤国際学術研究センター・地下2階 謝恩ホール
受付開始 午前8時30分
午前9時〜午前10時20分 (質疑5分を含む) 医療安全活動の基本フレーム
(講師) 酒井 亮二 (国際医療リスクマネージメント学会理事長)
午前10時20分〜午前10時30分 小休憩
午前10時30分〜午前12時 (質疑5分を含む) 医療関連死において解剖によって真の死因が解明した事例
(講師) 田中 伸哉 (北海道大学大学院医学研究科腫瘍病理学分野教授) --- 日本病理学会理事長の推薦講師。
概要: 新たに始まった院内医療事故調査制度ではご遺体解剖がうたわれています。
解剖によって、医療事故の推定原因が確定し、実は医療資料事故ではなかった事例も多々見受けられます。
臨床的に推定した死因は、解剖によってはじめて真の原因がわかりますので、これまでの実例からそれらをご紹介いただけます。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時20分 (質疑5分を含む) 医療安全管理業務の現状と課題 – 医療管理者の心得
(講師) 佐和 貞治 (京都府立医科大学附属病院医療安全管理部部長、中央手術部部長・教授、副院長)
午後2時20分〜午後2時30分 小休憩
午後2時30分〜午後3時20分 (質疑5分を含む) 医療安全管理活動における安全対策の有り方 -- 安全対策の自動化・機械化について--
(講師) 佐和 貞治 (京都府立医科大学附属病院医療安全管理部部長、中央手術部部長・教授、副院長)
概要: 安全にはリーダーシップや倫理、注意喚起などの医療者の育成が重要です。
しかし、本来ヒューマンファクター(安全工学)の考え方は、人の手を煩わせることなく、安全な自動システムを構築することにあります。
医療の現場で安全な自動シテイムの事例をいくつかご紹介いただきます。
午後3時20分〜午後3時30分 小休憩
午後3時30分〜午後4時20分 (質疑5分を含む) 医療事故時の緊急対応のあり方
(講師) 安田 あゆ子 (藤田保健衛生大学病院 医療の質・安全対策部 医療の質管理室、教授)
午後4時20分〜午後5時30分 小休憩
午後4時30分〜午後5時30 (質疑5分を含む) 当院における医療安全活動の概要
(講師) 安田 あゆ子 (藤田保健衛生大学病院 医療の質・安全対策部 医療の質管理室、教授)
午後5時30分 第2日目終了
2017年7月7日(金)午前9時〜午後5時
東京大学伊藤国際学術研究センター・地下2階 謝恩ホール
受付開始 午前8時30分
午前9時分〜午前9時50分 (質疑5分を含む) リスク評価の進め方 –-- 事故の質的原因と量的原因について
(講師) 酒井 亮二 (国際医療リスクマネージメント学会理事長)
午前9時50分〜午前10時 休憩
午前10時〜午前12時 (シンポジウム) 医薬品安全管理の院内連携のあり方
午前10時〜午前10時35分 医薬品安全管理者の立場から 伊東
俊雅 (東京女子医科大学東医療センター薬剤部部長)
午前10時35分〜午前11時10分 医薬品安全管理者の立場から 本多 秀俊 (東京逓信病院副薬剤部長、医薬品安全管理者)
午前11時10分〜午前11時45分 看護系の医療安全管理者の立場から 大原 志歩 (済生会横浜市東部病院、TQMセンター医療安全管理室)
午前11時45分〜午前12時 総合討論
概要: 院内の安全管理者には、医療安全管理者、医薬品安全管理者、医療機器安全管理者の配置を義務化されております。
それらの担当者の取りまとめ役を医療安全管理者が担当することも義務化されています。
最近医薬品による甚大な事故が多発しており、医療安全管理者と医薬品安全管理者のネットワークより強化する必要が出ています。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後1時50分 (質疑5分を含む) 職員に対する院内教育のあり方
(講師) 金子
恵美子 (東京女子医科大学東医療センター医療安全管理者)
午後1時50分〜午後2時 小休憩
午後2時〜午後2時50分 (質疑5分を含む) 患者相談の進め方
(講師)
瀧本 禎之 (東大病院患者相談室室長、臨床倫理センター長、医療倫理学教室准教授)
概要: 東大病院の患者相談室は日本一の相談件数にあります。その責任者のお立場から患者相談のあり方を解説いただきます。
午後2時50分〜午後3時 小休憩
午後3時〜午後3時50分 (質疑5分を含む) 医療事故に関する情報収集方法
(講師)
岡田 有策 (慶應義塾大学理工学部管理工学科ヒューマンファクター研究室教授)
午後3時50分〜午後4時 小休憩
午後4時〜午後5時 (質疑5分を含む) インシデントレポートに基づいた現場調査と現場へのフィードバック
(講師)
岡田有策 (慶應義塾大学理工学部管理工学科ヒューマンファクター研究室教授)
午後5時 全コースの終了
C)
WHRMC 2017 このホームページはリンク自由です。