医療安全認定臨床コミュニケーター養成実習研修会2016基礎編 ― 臨床安全コミュニケーション実習 (第7回) − 臨床コミュニケーション・エラー防止の基本 会期 2016年1月15日(金)〜17日(日) 会場 東邦大学大森病院5号館地下1階臨床講堂 主催 国際医療リスクマネージメント学会 |
プログラム (改)
趣旨: 本教育プログラムは、高度な医療安全活動のために必要となる、医療者と患者・遺族ないし医療従事者間の臨床コミュニケーションに関する基本技術の習得を与えるものです。
本講座は3日間参加申し込みのみを受け付けます。
参加者には受講証明書を発行いたします。
また、参加者は学会認定資格「臨床コミュニケーター(基礎)」の認定試験を受験することができます。
なお、学会認定資格「臨床コミュニケーター(基礎)」は、学会認定「高度医療安全管理者」資格制度の必須科目でもあります。
受講対象者: 国際医療リスクマネージメント学会ならびに日本医療安全学会の学会員、医科医療安全管理者、基本的歯科医療安全管理者、リスクマネージャー、医薬品安全管理者、医療機器安全管理者、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、歯科衛生士、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師。
(第1日目) 2016年1月15日(金) 午前10時〜午後5時
学士会館2階210号室
(医療事故における臨床コミュニケーションの問題点)
受付開始 午前9時
午前10時 開 会
午前10時〜午前10時30分 ガイダンス
午前10時30分〜午前12時 (講義1) 医療安全の新しい基本フレームと臨床コミュニケーションの機能
酒井 亮二 (国際医療リスクマネージメント学会理事長)
(内容) 事故予防から事故対応までの医療安全全般の新しい基本フレームを紹介し、その中から臨床コミュニケーションの役割と機能を解説する。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後1時50分 (講義2) 臨床コミュニケーション・トラブルの現状
---医療安全管理室/患者苦情相談室からの事例報告 ---
新村 美佐香 (菊名記念病院 医療安全管理室室長)
(内容) 臨床場面でのコミュニケーション・トラブル事例を取り上げて、医療安全の根本原因としてのコミュニケーションの重要性について理解する。
午後1時50分〜午後2時 休 憩
午後2時〜午後5時 (講義3および実習) エラー行動の心理学 ---- 職場に潜むヒューマンエラー発見のためのチェックリスト
照井 清一 (経営コンサルタント)
(内容) 人-人環境での活動量が膨大である医療界でのノンテクニカル・エラーへの対策には、人間工学(ヒューマンファクター: システム・エラー対策)の他に、
エラーを誘発しやすい人間行動に対する安全心理学分野(人間行動エラー対策)も不可欠です。エラー行動の概要とその点検方法を学習します。
午後5時 第1日目閉会
(第2日目) 2016年1月16日(土) 午前10時〜午後5時
東京大学医学部医学教育研究棟13階第6、7セミナー室
東邦大学大森病院5号館地下1階臨床講堂
(リスク回避のための臨床コミュニケーション能力の開発)
(講師) 荒木 登茂子 日本医療安全学会理事、九州大学医療コミュニケーション分野元教授、九州大学大学院心身医学・特別講師
入室開始 午前9時30分
午前10時〜午後5時 (昼休み60分) 「医療現場での安全とコミュニケーション」
(概要) 医療現場でのリスクには多くの要因が重なっており、リスク回避のための電子機器の発展は目覚ましい。
しかし、リスクの発端に患者、薬剤、手術部位などの誤認や、伝達場面での伝え手と受け手のコミュニケーションのズレによるものが多く認められる。
今回は、コミュニケーションの観点から、実習を含めてリスク回避の方策とスキルを学ぶ。
講義4 : 医療現場でのリスクの根本原因とコミュニケーション
事例と実習 :
コミュニケーションの問題と対策
講義5 : ヒューマンエラー対策とストレスマネジメント
講義6 : 表面化しにくいコミュニケーションによる潜在的なリスク
午後5時 第2日目閉会
(第3日目) 2016年1月17日(日) 午前9時〜午後4時
東京大学医学部医学教育研究棟13階第6、7セミナー室
東邦大学大森病院5号館地下1階臨床講堂
(信頼関係を作る臨床コミュニケーション能力の構築)
(講師) 荒木 登茂子 日本医療安全学会理事、九州大学医療コミュニケーション分野元教授、九州大学大学院心身医学・特別講師
入室開始 午前8時30分
午前9時〜午後4時 (昼休み60分)
(概要) 適切な治療を進めていくためには、治療的信頼関係の構築が必要である。患者・医療者間の良好なコミュニケーションは症状やQOLの改善をもたらす。
しかし表面化しにくいコミュニケーションによる潜在的なリスクは患者・医療者間の関係の悪化や患者の不満につながる。今回は患者との信頼関係を構築するコミュニケーションについて学ぶ。
講義7 「患者―医療従事者間のコミュニケーションの重要性」
医療現場でのコミュニケーションの特徴、コミュニケーションの力
講義8 「コミュニケーションの基礎スキル」
患者の尊重や受容と傾聴を提供する言語的・非言語的スキル
講義9 「患者理解のための相互コミュニケーション」
患者心理の理解、非言語的情報のキャッチ 患者理解と交流分析
午後4時 全体閉会
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