臨床コミュニケーション実習研修2015 ― 上級コース− 医療事故時のクライシスコミュニケーション専門家の育成 会期 2015年9月18日(金)〜20日(日) 会場 東京大学本郷キャンパス (1日の定数150名) 主催 国際医療リスクマネージメント学会 後援 日本医療安全学会 |
プログラム
趣旨: 本教育プログラムは、高度な医療安全活動のために必要となる、医療者と患者・遺族ないし医療従事者間の臨床コミュニケーションに関する最新の技術習得を与えるものです。
参加者には受講証明書を発行いたします。
本基本コースの受講終了者のみが、数か月後に開催する医療安全認定臨床コミュニケーター(上級コース)を受講いただけます。
受講対象者: 学会員、医科医療安全管理者、医療対話推進者、歯科医療安全管理者、リスクマネージャー、医薬品安全管理者、医療機器安全管理者、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、歯科衛生士、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師、法関係者、医療事務関係者、医療産業界関係者、学生、市民、その他
(第1日目) 2015年9月18日(土) 午前10時〜午後5時
東京大学医学教育研究棟13階第6、7セミナー室
(チーム医療における医療安全のコミュニケーション)
受付開始 午前9時
午前10時〜午前10時5分 開会の辞 酒井 亮二 (国際医療リスクマネージメント学会理事長)
第1日目講師:近畿大学医学部安全管理部・医療安全対策室教授 辰巳 陽一
第1日目目的 TeamSTEPPSを導入するうえで必要な知識を共有する
第1日目目標 TeamSTEPPS技術の再確認と組織での展開方法を認識する
時間 |
方法 |
内容 |
講師・担当 |
10:05〜10:10 |
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オリエンテーション |
辰巳 |
10:10〜11:10 |
講義 |
アイスブレイク(Sue Sheridan)、 Team
STEPPS 講義(Leadership、状況モニター) |
辰巳 |
11:10〜11:20 |
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昼休憩 |
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11:20〜12:20 |
講義 |
Team
STEPPS 講義・演習(相互支援:feedback演習、コミュニケーション:SBAR演習) |
辰巳 |
12:20〜13:20 |
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休憩 |
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13:20〜14:10 |
講義 |
Team
STEPPS グループ演習1 |
辰巳 |
14:10〜16:10 |
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グループ演習2(シナリオ作成) グループ発表 |
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16:10〜16:50 |
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グループ討論 |
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16:50〜17:00 |
講義 |
まとめ |
辰巳 |
午後5時 第1日目閉会
(第2日目) 2015年9月19日(土) 午前10時〜午後5時
東京大学医学部2号館本館3階大講堂
(医療安全のための臨床コミュニケーションの基礎知識)
入室開始 午前9時30分
午前10時〜午前10時30分 ガイダンス
荒木 登茂子 (九州大学心療内科、九大医療コミュニケーション元教授)
午前10時30分〜午前12時
臨床講義1「医療現場における臨床コミュニケーションの重要性」
(概要)医療現場での臨床コミュニケーションの特徴、現場における具体的なコミュニケーションのギャップ
荒木 登茂子 (九州大学心療内科、九大医療コミュニケーション元教授)
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時20分
臨床講義2 「医療安全とコミュニケーション」
山口 建 (静岡県立静岡がんセンター総長、慶應義塾大学客員教授)
(概要) 患者中心の医療安全に関する臨床コミュニケーションを長年検討してきた臨床経験を踏まえて、その総括が行われます。
山口先生は患者相談室を日本で最初に構築しました。また、日本予防医学リスクマネージメント学会学術総会会長として医療安全のための患者参加型医療を推進しました。
午後2時20分〜午後2時30分 休憩
午後2時30分〜午後3時20分
臨床講義3 「臨床コミュニケーションの基礎スキル」
(概要)患者の尊重や受容と傾聴を提供する言語的・非言語的スキル
荒木 登茂子 (九州大学心療内科、九大医療コミュニケーション元教授)
午後2時30分〜午後2時30分 休憩
午後3時30分〜午後4時30分
臨床講義4 「患者理解のための相互コミュニケーション」
(概要)患者心理の理解、非言語的情報のキャッチ
荒木 登茂子 (九州大学心療内科、九大医療コミュニケーション元教授)
午後4時30分〜午後5時 質疑応答
午後5時 第2日目閉会
(第3日目) 2015年9月20日(日) 午前10時〜午後4時30分
東京大学医学部2号館本館3階大講堂
(医療事故時の患者と家族の心のケアの基礎 – クライシスコミュニケーションの基本技術)
入室開始 午前9時30分
午前10時〜午前12時 臨床講演 5 「医療現場における怒りへの対処 〜患者の怒りの背景を知る〜」
荒木 登茂子 (九州大学心療内科、九大医療コミュニケーション元教授)
(概要)怒りの背景にある患者と医療者のコミュニケーションのズレや、怒りの増幅につながる選択的・主観的な認知、及び怒りの抑制や抑圧や蓄積と修復のコミュニケーションを理解する。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後4時
実習 「患者の怒りを受け止めるコミュニケーションを学ぶ」
実習指導: 荒木 登茂子 (九州大学心療内科、九大医療コミュニケーション元教授)
(概要) ロールプレイを通して敵意のある応答や共感的な応答の及ぼす影響を体験し、適切な双方向のコミュニケーションを実践的に学ぶ。
午後4時〜午後4時30分 質疑応答
午後4時30分 全体閉会 荒木
登茂子
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