医薬品安全管理研修会2018 (第13回)
(日本語社会人教育プログラム)
--医薬品事故防止のための様々な取り組みと新規薬剤の適正使用--
2007年度から厚生労働省では全国の医療機関と調剤薬局において、医薬品安全管理の更なる向上を目指し、医薬品安全管理者制度や医薬品安全管理研修など様々な新らたな対策を導入しました。これに伴い、学会としては全国の病院と薬局にとって参考となる資料を提供する機会の必要性を認め、「医療技術安全教育セミナー」の中に「医薬品安全管理研修会」を設置し、沖縄から北海道に至る多数の参加者により満席となりました。
厚生労働省による年2回開催が指定される研修会に対して、学会では2連続日での開催に対応し、遠方からの参加者の便を図ります。
今年度の主テーマは医薬品事故防止のための様々な取り組みと新規薬剤の適正使用としました。初日には医薬品安全管理のために薬剤師に必要とされるコミュニケーションスキルについて講義があります。また、病棟指向の業務展開となっている現在、市販にない製剤の現状とその問題点について講義されます。新規薬剤を含めた最新の薬物療法について、関節リウマチとてんかんについて、各々専門分野の臨床医の先生からの講義が行われます。また、地域の中核病院におけるよりアクティブな医薬品安全の考え方について、医療安全管理者から講義されます。
2日目は地域での小児の基幹病院の医師から、小児の腎疾患の最新の薬物療法についての講義があり、さらに近年大きな問題となっている高齢者のポリファーマシー対策についての講義があります。最後に薬剤師にとって、医療事故や適正使用などのデータの統計処理の仕方、データの解釈と活用について統計手法を利用して専門の先生からわかりやすく講義が行われます。
以上、本年度も過去にない全く斬新なプログラムをお届けし、医薬品事故の予防の向上に資するものです。
医薬品は世界的に日進月歩の競争の激しい重大な医療分野であり、医薬品の安全は世界的な関心事です。
2017年9月
主催者一同
酒井 亮二 国際予防医学リスクマネージメント連盟会長・理事長
清野 敏一 帝京平成大学薬学部教授、日本医療安全学会理事
その他
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