医療事故調査教育セミナー2016
(日本語社会人教育プログラム)
院内における医療事故調査の基本的方法
古来から、事故の調査によって文明は進歩した。
院内医療事故調査制度の真の目的は医療システムの改善、つまり、より良い、より安全な、より信頼できる医療へ変革することにある。
医療事故事例を死亡例と死亡には至らない事例に分けることができる。
死亡を対象とする院内医療事故調査制度は本年6月に省令改定があり、全国の医療機関は新たな対応が必要となっている。
また、医療機関では死亡以外の膨大な有害事象も発生している。ある病院のインシデントレポートの数は一日あたり数千件を超えるとの報告がある。
以上の事実を受けて、今回の教育セミナーでは、改定された院内医療事故調査制度の運用に関する最新情報を説明する。更に、多方面の専門家によって、死亡に至らない事例を含む広範な医療事故調査における標準的かつ代表的な方法をいくつか解説いただく。
スマートな調査方法が全国に普及することにより、より良い、より安全な、より信頼できる医療が提供できる。それは医療提供者と医療受益者の双方にとって大歓迎であること明白です。
2016年6月
酒井 亮二 国際医療リスクマネージメント学会(IARMM)会長・理事長
主催者一同
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