医療事故調査教育セミナー2018
(日本語社会人教育プログラム)
医療事故の基本
事故発生を予防し、より安全な、より信頼できるシステムを構築するには、事故調査によってシステム内部にある事故の原因を探索することが必須です。
医療事故事例は死亡事例と死亡には至らない事例に分類されます。
日本では、死亡を対象とする院内医療事故調査が厚生労働省によって全国のすべての医療機関に義務化されています。
他方、医療機関では死亡以外の膨大な有害事象も発生しています。これらの事故もまた事故予防のための重大な資料です。
死亡事故にせよ非死亡事故にせよ、事故の原因を探すためには、臨床医学以外に、解剖学、ヒューマンファクター学、リスク学、情報科学、安全心理学といった様々な専門分野があります。さらに、原因調査に関する法的な基準も存在します。
以上を踏まえて、本教育セミナーでは、死亡事故ならびに死亡に至らない医療事故事例に対する各種の事故調査方法の基本を紹介していただきます。
事故調査方法の基本が全国に普及することにより、より良い、より安全な、より信頼できる医療を提供できます。
2018年5月
酒井 亮二 国際医療リスクマネージメント学会(IARMM)会長・理事長
主催者一同
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