医療安全教育セミナー2014夏季 (医療安全管理研修会) ― 医療安全の更なる向上 − 会期 2014年7月30日(水)〜8月1日(金) 会場 東京大学伊藤国際学術研究センター講堂 (1日の定数400人) 主催 国際医療リスクマネージメント学会 |
プログラム
趣旨:
本教育プログラムは、高度な医療安全活動を構築するための最新の資料を与えるもので、内容は毎年新しい話題を取り上げています。なお、本プログラムは、厚生労働省の診療報酬改定による「医療安全対策」として診療報酬申請に加算する際に、加算の対象となる2014年度の研修教科内容の1部にもなります。この場合は、2014年度冬季セミナー(2015年1月の3日間実習)と併せて6日分を申請することをお勧めします。平成22年度診療報酬改定(平成22年告示第69号)により、専従医療安全管理者以外に、専任医療安全管理者が医療安全対策費の対象となります。参加者には受講証明書を発行いたします。
受講対象者: 国際医療リスクマネージメント学会の会員、医療施設経営者、医療安全管理者(医科と歯科)、リスクマネージャー、医薬品安全管理者、医療機器安全管理者、医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師、法関係者、医療事務関係者、医療産業界関係者、学生、市民、その他
(第1日目) 2014年7月30日(水) 午前9時〜午後5時
東京大学伊藤国際学術研究センター・謝恩ホール
『医療安全の基本』
受付開始 午前8時
午前9時 開 会
午前9時〜午前9時30分 ガイダンス
午前9時30分〜午前10時50分 (質疑5分を含む) 講義
「医療安全の組織のあり方 ---病院長の立場から」
落合 慈之 (NTT東日本関東病院病院長)
(概要) 病院全体の管理者の立場から、院内における医療安全活動のあり方、危機管理対策への要望を講義する。
午前10時50分〜午前11時 小休憩
午前11時〜午前12時 講義
「チーム医療推進のための基本的な考え方と実践的事例集の概要について」
山口 徹 (虎の門病院顧問、前院長)
(概要) 厚労省チーム医療推進会議による本冊子を取りまとめた代表の立場から、その概要を解説する。
山口先生は厚労省の各種の医療安全委員会を長い間歴任する日本の草分けです。
チーム医療は医療安全の強力な推進エンジンであり、その最新知見は日本の医療安全の更なる向上に不可欠です。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後3時20分 ビデオ講演、通訳付
「医療安全の基本」
Charles
Vincent (英国インペリアル・カレッジ大学付属病院臨床安全学教授)
(概要) ビンセント教授は医療安全活動の発端地であるイギリスにおけるヒューマンファクターの第一人者で、Jamese Reason氏の後継者です。
インペリアル大学医学部は英国ケンブリッジ大学、英国オックスフォード大学と並ぶ実力を有するイギリス最有力の医学校です。
今回は、世界の動向を踏まえた医療安全全般について講演します。
午後3時20分〜午後3時30分 小休憩
午後3時30分〜午後5時 (質疑5分を含む) 講義
「やる気の出るマネージメント」
小松原 明哲 (早稲田大学理工学院教授)
(概要) 先生はヒューマンファクターに関する日本の第一人者で、医療事故を含む各種事故に対する安全対策を指導しています。
午後5時 第1日目閉会
(第2日目) 2014年7月31日(木) 午前9時〜午後5時
東京大学伊藤国際学術研究センター・謝恩ホール
『医療安全の新領域』
受付開始 午前8時30分
午前9時〜午前10時20分 (質疑5分を含む) 講義
「重大医療事故の検証と調査のあり方について」
長尾 能雅 (名古屋大学付属病院医療の質・安全管理部教授、同副院長)
(概要) 厚労省による新しい事故調査制度の発足に伴い、各医療機関にどのような体制が求められるか、概説する。
午前10時20分〜午前10時30分 小休憩
午前10時30分〜午前12時 (質疑5分を含む) 講義
「良い医療安全のためのリーダーシップと臨床コーチングとは」
畑埜 義雄 (和歌山県立医科大学前病院長、前麻酔科学教授)
(概要) 先生は病院長の立場から医療安全におけるリーダーシップのあり方と臨床コーチングの研究を実施され、本分野における日本医療界の草分けです。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後1時50分 (質疑5分を含む) 講義
「東大病院看護部の医療安全活動概要」
清水 佳子 (東京大学医学部附属病院医療安全対策センター・GRM)
午後1時50分〜午後2時 小休憩
午後2時〜午後3時20分 (質疑5分を含む) 講義
「医療事故におけるクライシスマネージメント」
安川 文朗 (横浜市立大学大学院国際マネ―ジメント研究科教授)
(概要) 先生は医療安全関係の多数の論述を展開しており、今回は表題に関する著書の内容を解説されます。
午後3時20分〜午後3時30分 小休憩
午後3時30分〜午後5時 (質疑5分を含む) 講義
「リスクガバナンスとは」
谷口 武俊 (東京大学政策ビジョン研究センター教授)
(概要) リスクマネージメントと密接な関係のあるリスクガバナンスを概説する。
午後5時 第2日目閉会
(第3日目) 2014年8月1日(金) 午前9時〜午後4時
東京大学伊藤国際学術研究センター・謝恩ホール
『医療安全の人的資源・教育』
受付開始 午前8時30分
午前9時〜午前12時 安全の院内人的ネットワークに関するシンポジウム 「多職種による医療機器安全管理の現状と課題」
(座長) 松村由美 (京大病院医療安全管理室室長)
(シンポジスト) 各35分
医療安全管理者の立場から 松村 由美 (京大病院)
医療安全管理者の立場から 新村
美佐香 (菊名記念病院)
臨床工学技士の立場から 酒井 基広 (東京女子医科大学付属病院、東京都臨床工学技士会会長)
医療機器安全管理者の立場から 高倉 照彦 (亀田総合病院臨床工学室)
総合討論 40分
(概要) 医療機器安全管理者は臨床工学技士のみならず、医師、看護師ないし薬剤師などの多職種にわたる医療安全管理者が兼任することも多い。そこで、臨床工学技士から見て医療機器安全管理のポイントなどを紹介いただき、多職種間チームを前提にした円滑な医療機器安全をどのように展開すべきかを解明する。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時20分 (質疑5分を含む)
「京大病院における医療安全の院内教育と今後の課題」
松村 由美 (京大病院医療安全管理室室長)
午後2時20分〜午後2時30分 小休憩
午後2時30分〜午後4時 (質疑5分を含む)
「真相の究明と紛争の解決」
藤田 眞幸 (慶応義塾大学医学部法医学教授)
午後4時 全体閉会
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