医療安全教育セミナー(実践編)2016
(日本語社会人教育プログラム)
(医療安全管理研修会)
国際医療リスクマネージメント学会は2002年にスイスにて設立され、医療の様々な分野における健康と安全の対策のあり方を検討しています。2005年からは医療安全に関する日本で最初の企画となる社会人教育プログラム「医療安全教育セミナー」を実施し、以後医療安全にする高度な知識と技術の普及を推進しています。ご参加いただいた日本、韓国、台湾では医療安全活動が活発化しました。
現在、この医療安全に関する社会人教育プログラムは医療安全基礎講座と医療安全教育セミナーの2本立てによる開催されています。基礎講座は医療安全の基本知識を全国に届けることを目的としています。他方、医療安全教育セミナーは本来の目的である実践に役立つより専門的な知識を普及することです。
日本政府では労働安全衛生法第28条の2に「リスクアセスメント」への取り組みを定め、各種の職場でリスクアセスメントの実施を義務化しています。そこで、今年度の医療安全教育セミナープログラムでは、事故予防のために必須技術であるリスク学(リスクアセスメント、リスクマネージメント、リスクコミュニケーション、リスクガバナンスなど)の正しい知識、および医療事故への危機対応のあり方の2点が中心とされました。さらに、今日の日本の医療安全活動の実践現場で抱えている深刻かつ重大ないくつかの諸課題も含めています。
以上から、本プログラムは医療安全の現場を大幅に改善する、と確信しました。
なお、医療安全文化の更なる向上には、より高度な知識と機能を有する高度医療安全管理者が不可欠です。そこで、一般社団法人・日本医療安全学会の協力の下、学会認定「高度医療安全管理者」資格制度を実施しておりますが、本プログラムはこの認定資格取得における必須科目の一部でもあります。
2016年6月
酒井 亮二 国際医療リスクマネージメント学会 (IARMM) 会長・理事長
主催者一同
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