医療安全教育セミナー(実践編)2016 (医療安全管理研修会) ―医療安全の科学的対応に向けて − 会期 2016年10月31日(月)〜11月2日(水) 会場 東京大学 ↓ 医学部1号館3階大講堂 主催 国際医療リスクマネージメント学会 |
プログラム
趣旨: 本プログラムは、医療機関で安全管理を担当される方を対象に、現場に即した医療安全に必要となる高度な知識を講義します。本セミナーはコース制で、3日間参加申し込みのみを受け付けます。
平成24年度診療報酬改定(平成22年告示第69号)により、専従医療安全管理者以外に、専任医療安全管理者が医療安全対策費の対象となります。
また、学会認定「高度医療安全管理者」資格制度の必須科目でもあります。
参加者には受講証明書を発行いたします。
受講対象者: 国際医療リスクマネージメント学会の学会員、日本医療安全学会の学会員、医療従事者、専従医療安全管理者、専任医療安全管理者、医療リスクマネージャー、歯科医療安全管理者、医療機器安全管理者、医薬品安全管理者、その他の医療福祉関係者、その他医療機関に勤務の方(医療での職種は問いません)。
試験は実施されません。
(第1日目) 2016年10月31日(月) 午前9時30分〜午後6時
東京大学伊藤国際学術研究センター・謝恩ホール
『医療安全におけるリスク学』
受付開始 午前8時30分
午前9時30分 開 会
午前9時30分〜午前10時 (ガイダンス)
午前10時〜午前12時 (概論) 医療安全のためのリスクアセスメント入門
酒井 亮二 (国際医療リスクマネージメント学会理事長)
(概要) 日本政府では労働安全衛生法第28条の2に「リスクアセスメント」への取り組みを定め、各種の職場においてリスクアセスメント実施を義務化しています。
本講義では、院内に潜在するリスクを抽出し、その評価を行う上での基本的考え方とそれに関する様々な手法を講義します。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後1時50分 (概論) 医療安全のためのマネージメントとガバナンス
酒井 亮二 (国際医療リスクマネージメント学会理事長)
午後1時50分〜午後2時 小休憩
午後2時〜3時50分 (シンポジウム T) リスクマネージャー育成の現状と課題
オルガナイザー 新村 美佐香 (菊名記念病院)
(概要) 院内には様々なリスクマネージャーが存在しますが、その役割と機能は医療施設間でばらばらです。
そこで、リスクマネージャーをより充実させるに方向性を本シンポジウムにて検討します。
午後3時50分〜午後4時 小休憩
午後4時〜午後6時 (臨床講義) 思わぬ事故を防ぐには?医療版失敗学のすすめ
濱口 哲也 (東京大学大学院工学系研究科社会連携講座特任教授)
(概要) 医療機関のための単なるリスクヘッジではなく、真に安全で安心な医療を提供するために、過去の失敗(インシデントやアクシデント)から未然防止活動に取り組むことの必要性をお伝えします。
午後6時 第1日目閉会
(第2日目) 2016年11月1日(月) 午前9時〜午後6時
東京大学伊藤国際学術研究センター・謝恩ホール
『医療安全の新らたな課題』
受付開始 午前8時30分
午前9時〜午前9時50分 (臨床講義) 医療におけるロジカルシンキングのすすめ
辰巳 陽一 (近畿大附属病院医療安全管理部教授)
(概要) 医療チームの有機的な運営には適切なコミュニケ—ションは欠かせないが、自己流のアプローチには限界がある。
その一つの切り口としての「ロジカル・コミュニケーション」の背景と技術について紹介する。
午前9時50分〜午前10時 小休憩
午前10時〜午前12時 (シンポジウム U) 医療チームにおけるフォロワーシップ
オルガナイザー 辰巳 陽一 (近畿大附属病院医療安全管理部教授)
(概要) 近年、有効なチームにリーダーの補完的役割を担う有能なフォロワーの必要性が謳われている。
ここでは、医療におけるフォロワーシップの重要性と積極的なフォロワーシップの引き出し方について情報共有したい。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時50分 (臨床講義) 医療事故時以降の対応のあり方
松村 由美 (京大病院医療安全管理室病院教授)
(概要) 医療事故発生した以降、院内でどのような取り組みをすべきかを講義します。
午後2時50分〜午後3時 小休憩
午後3時〜午後4時20分 (臨床講義) 医療安全の地域連携と情報共有
楠本 茂雄 (ベルランド総合病院クォリティ−管理センター医療安全管理室・感染管理室室長)
(概要) 地域には様々な規模の医療施設があり多数の医療安全管理者がおります。
それらのグループ化によって、医療安全への取り組みを情報共有することは、医療安全管理者へ大きな支援となります。
今回、その取り組みを先進的に行っている関西の地域の活動を紹介いただけます。
午後4時20分〜午後4時30分 小休憩
午後4時30分〜午後6時 (臨床講義) 医療安全活動での医療コーチングの進め方
出江 紳一 (東北大学大学院医学研究科肢体不自由学分野教授 (医療コーチング))
(概要) コーチングは上級者が下級者を育成する手段であり、様々な職種にコーチングが導入されています。
出江先生は国際コーチング連盟認定のA級コーチ資格保有者で、医療安全の現場でコーチングどのように導入すべきかを実列を交えて講義していただけます。
午後6時 第2日目閉会
(第3日目) 2016年11月2日(水) 午前9時〜午後3時
東京大学伊藤国際学術研究センター・謝恩ホール
『医療安全の危機管理』
受付開始 午前8時30分
午前9時〜午前10時50分 (特別講演) 危機管理の原則と方法
加藤 直樹 (防衛大学安全保障・危機管理教育センター教授)
(概要) 加藤先生は大学において危機管理の基本を長年と講義・研究される中心人物です。危機管理の神髄を講義いただきます。
午前10時50分〜午前11時 小休憩
午前11時〜午前12時 (臨床講義) 医療事故における危機シミュレーションの作り方
永山 正雄 (国際医療福祉大学熱海病院神経内科教授、副院長)
(概要) 医療事故時には様々な危機管理が必要であり、そのための事前準備の一環として危機シミュレーシンをどう構築するかを講義します。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後1時50分 (臨床講義) 信頼獲得を目指した前向きな安全推進策
海渡 健 (東京慈恵会医科大学附属病院医療安全管理室、教授)
(概要) 医療安全の目標は院内と院外の人々から信頼され、満足されることにある。
信頼される医療安全の構築方法を紹介いただきます。
午後1時50分〜午後2時 小休憩
午後2時〜午後3時 (臨床講義) 医療安全活動における医薬品事故の予防
森 毅彦 (慶應義塾大学病院医療安全対策室、同血液内科准教授)
(概要)慶應義塾大学病院の医療安全対策室では最優先課題として医薬品事故予防が取り上げられています。
その最新活動について紹介いただきます。
午後3時 全体閉会
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