医療安全教育セミナー(実践編)2017 (医療安全管理研修会) 第14年目 ―より高度な医療安全へ向けて − (統括医療安全管理者、専従医療安全管理者、専任医療安全管理者、 歯科医療安全管理者、医療機器安全管理者、医薬品安全管理者向け) 会場の最終確定 10月20日(金) 東京大学医学部1号館1階講堂 10月21日(土)-22日(日) 東京大学医学部1号館3階講堂 主催 国際医療リスクマネージメント学会 |
プログラム
趣旨:
本プログラムは、医療機関で安全管理を担当される方を対象に、現場に即した医療安全に必要となる高度な知識を講義します。本セミナーはコース制で、3日間参加申し込みのみを受け付けます。
平成24年度診療報酬改定(平成22年告示第69号)により、専従医療安全管理者以外に、専任医療安全管理者が医療安全対策費の対象となります。
また、学会認定「高度医療安全管理者」資格制度の必須科目でもあります。
参加者には受講証明書を発行いたします。
受講対象者: 国際医療リスクマネージメント学会の学会員、日本医療安全学会の学会員、医療従事者、統括医療安全管理者、専従医療安全管理者、専任医療安全管理者、医療リスクマネージャー、歯科医療安全管理者、医療機器安全管理者、医薬品安全管理者、その他の医療福祉関係者、その他医療機関に勤務の方(医療での職種は問いません)。
試験は実施されません。
(第1日目) 2017年10月20日(金) 午前10時〜午後4時30分
会場: ホテル東京ガーデンパレス (東京都文京区湯島1丁目7−5)
東京大学医学部1号館1階講堂 (東京都文京区本郷7-3-1)
受付開始 午前9時
開 会 午前10時
午前10時〜午前10時5分 (ガイダンス)
午前10時5分〜午前12時 (シンポジウム T) 院内事故調査の進め方 中小規模医療機関での対応の現状と未来
司会: 新村 美佐香 (菊名記念病院)、日本医療安全学会代議員
午前10時5分〜午前10時30分 新村 美佐香、菊名記念病院医療安全管理者、日本医療安全学会代議員
午前10時30分〜午前11時 大野 浩正、海老名総合病院安全推進部医療安全対策室
午前11時〜午前11時30分 川ア 志保理 順天堂大学医学部病院管理学 先任准教授 --- 東京都医師会推薦
午前11時30分〜午前12時 総合討論
(概要) 日本政府では院内事故調査制度を導入し、すべての医療機関に対して医療事故による死亡調査の届け出を義務化しました。
中小規模の医療機関では調査に関する人材確保などの様々な問題があります。
そこで本シンポジウムにて中小規模の医療機関がこれにどう対応すべきかを検討します。
また、医療事故時における家族対応の仕方を検討します。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時50分 (シンポジウム U) TEAM
STEEPSの現場への導入と活用方法
司会: 荒井 有美 (北里大学病院)
午後1時〜午後1時30分 荒井 有美、北里大学病院、医療安全管理者
午後1時30分〜午後2時 鈴木 真、亀田メディカルセンター 総合周産期母子医療センター長
午後2時〜午後2時30分 中澤 靖、慈恵医大感染制御部
午後2時30分〜午後2時50分 総合討論
(概要) TEAM
STEEPSは米国厚生省によって開発された多職種の円滑なコミュニケーション技術です。
それを実際の医療現場で上手に導入する方法をいくつかの先進的な医療機関の事例を交えて検討します。
午後2時50分〜午後3時 小休憩
午後3時〜4時30分 (講義) 「レジリエンス・エンジニアリング」を現場に実装して --高信頼性組織を構築するには
(講師) 石橋 明、失敗学組織行動分科会長・安全マネージメント研究所長
(概要) 講師は東大工学部で安全問題を長年研究され、信頼される組織とはどのようなものかを講義していただきます。
午後4時30分 第1日目閉会
(第2日目) 2017年10月21日(土) 午前9時〜午後5時
会場: 東京大学医学部1号館3階講堂 (東京都文京区本郷7-3-1)
受付開始 午前8時30分
午前9時〜午前10時50分 (講義) 安全対策の実施確認方法のすすめ方
(講師) 小松原 明哲、早稲田大学 理工学術院創造理工学部・研究科経営システム工科教授、日本医療安全学会代議員
午前10時50分〜午前11時 小休憩
午前11時〜午前12時 (講義) 医療安全から見た臨床指標の現状と課題
(講師) 長村 文孝、東京大学医科学研究所附属病院教授、同医療安全前部長、日本医療安全学会理事
(概要) 臨床指標(Clinical Indicator) は医療の質を定量的に評価し、病院の様々な機能を評価するものです。
医療安全管理者の経験から、その利用に際しての問題点を講義します。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時20分 (講義) 専門家組織の上手な作り方
(講師) 若林 直樹、京都大学経済学部経営学教授
(概要) 医療安全部門は部門内外で様々な組織を構築するという難問を抱えています。
そこで、円滑な組織づくりというマネージメント(経営)の難問を解決する方法について講義いただきます。
午後2時20分〜午後2時30分 小休憩
午後2時30分〜午後3時50分 (講義) 急変時迅速対応システム
(講師) 新井 正康、北里大学医学部 新世紀医療開発センター ・集中治療医学教授
(概要) 患者容態の危機的変化時の適切な対応のために開発された最新の方法を講義します。
午後3時50分〜午後4時 小休憩
午後4時〜午後5時 (講義) 安全教育における適切な教材の作り方
(講師) 加藤 重樹、日本交通安全教育普及協会教育普及部長
(概要) 安全教育のためのテキスト作りに関して日本で一番長い歴史を持つ協会の経験を踏まえて、上手なテキスト作成のポイントと注意点を講義していただけます。
午後5時 第2日目閉会
(第3日目) 2017年10月22日(日) 午前9時〜午後5時
会場: 東京大学医学部1号館3階講堂 (東京都文京区本郷7-3-1)
受付開始 午前8時30分
午前9時〜午前12時 (シンポジウム V) 医療安全教育へ倫理をどう進めるべきか
(座長) 藤井 千枝子、慶応大学教授、日本医療安全学会理事
午前9時〜午前9時50分 看護の立場から 藤井 千枝子、慶応大学教授、日本医療安全学会理事
午前9時50分〜午前10時40分 医療安全管理者の立場から 新村 美佐香、菊名記念病院医療安全管理者、日本医療安全学会代議員
午前10時40分〜午前11時30分
病院長の立場から 許 俊鋭 、東京都健康長寿医療センター・センター長、東大病院重症心不全治療開発講座元教授、日本医療安全学会理事
午前11時30分〜午前12時 総合討論
(概要) 医療安全には職員の倫理教育が不可欠ですが、かなりの難問です。そこで、どのように取り込むべきかを検討します。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後2時20分 (シンポジウム W) 医療安全チームのマネージメントの現状と課題 ---うまくいっている病院の事例
(座長) 清野 敏一、帝京平成大学薬学部教授、東大病院前薬剤部副部長、日本医療安全学会理事
パネリスト 夏目 隆史、亀田総合病院 メディカルディレクター 医療安全管理室室長
舟越
亮寛、亀田総合病院 医薬品安全管理者
総合討論
(概要) 医療安全チームは多職種で構成され、職種間の円滑な交流が不可欠です。その成功事例から検討します。
午後2時20分〜午後2時30分 小休憩
午後2時30分〜午後3時50分 (講義) 利益相反(COI)とは何か
司会 藤井 千枝子、慶応大学教授、日本医療安全学会理事
(講師) 飯田 香緒里、東京医科歯科大学産学連携研究センター長、教授
(概要) 医療や安全には利益相反問題が密接に関係します。
講師は医療での利益相反について大規模な全国規模の調査経験を有しており、それを踏まえて利益相反とは何かを講義します。
午後3時50分〜午後4時 小休憩
午後4時〜午後5時 (講義) 日本医学会 COI(利益相反)管理ガイドラインの概要
司会 藤井 千枝子、慶応大学教授、日本医療安全学会理事
(講師) 朴 成和、国立がん研究センター中央病院科長、日本医学会COI委員会委員
(概要) 最近作成された日本医学会による利益相反に関するガイドラインの概要を講義していただきます。
午後5時 全体閉会
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