IARMM            日本医療安全学会 Japan Society of Clinical Safety (jpscs)   

国際医療リスクマネージメント学会

日本医療安全学会


 



医療安全国内講習会   主催者の挨拶

 

医療安全教育セミナー(実践編)2019

(日本語社会人教育プログラム)

 

(医療安全管理研修会)

 

               -- スマートな安全組織の構築 --

 

 国際医療リスクマネージメント学会を2002年にスイスにて設立し、医療の様々な分野における健康と安全の対策のあり方を検討しています。2004年からは医療安全に関する日本で最初の企画となる社会人教育プログラム「医療安全教育セミナー」を実施してきました。ご参加いただいた日本、韓国、台湾では医療安全活動が活発化しました。「医療安全教育セミナー」の英語版はロンドンなど海外でも開催してきました。

 

 2006年から日本開催の医療安全の社会人教育プログラムは、医療安全基礎講座と医療安全教育セミナーの2本立てとなりました。基礎講座は医療安全の基本知識を届けることを目的とし、医療安全教育セミナーは実践に役立つより専門的な知識を普及することを目的としております。

 

 

 安全文化の促進には、技術の安全性と組織風土の安全性が車の両輪のように必要です。技術安全性だけに目をとらわれがちな昨今の医療安全活動への警鐘として、今年度の医療安全教育セミナー(実践編)は「スマートな安全組織の構築」を大テーマとし、様々な観点からのご講義を頂くことにしました。

 

また、医療の安全管理から安全促進の時代へ転換しつつある近状を踏まえて、安全促進に関する医療現場の問題点を解明し、かつ安全促進の考え方を討議することにいたしました。そのほかに、現在の日本の医療安全の現場が抱えている様々な難問として、Safety ISafety IIの適用条件、医療安全の観点からみたインフォームドコンセントの深刻な問題、医薬品ハイリスクに対する取り組み方、医療機器のIT技術によるActive Safety (積極的安全)などを学習します。

 

以上から、本プログラムは医療安全の現場の更なる改善に資すると確信しました。

 

 

なお、医療安全文化の更なる向上には、より高度な知識と機能を有する高度医療安全管理者が不可欠です。そこで、一般社団法人・日本医療安全学会の協力の下、学会認定「高度医療安全管理者」資格制度を実施しておりますが、本プログラムはこの認定資格取得における必須科目の一部でもあります。

 

 

 

 

 

20196

酒井 亮二      国際医療リスクマネージメント学会 (IARMM) 会長・理事長

主催者一同