医療安全倫理・モラル研修会2016 (医療安全管理研修会) ― 院内の医療安全意識の改善方法 − 会期 2016年7月2日(土)9:00〜17:00 会場 東京大学法文2号館31番講堂 (定数700名) 主催 国際医療リスクマネージメント学会 |
プログラム
趣旨: 本教育プログラムは、院内での医療安全意識の向上につなげるために医療安全にかかわる医療倫理・モラルの教育方法に関する最新の資料を与えるもので、内容は毎年新しい話題を取り上げます。
参加者には受講証明書を発行いたします。
なお、本プログラムは学会認定「高度医療安全管理者」資格制度の必須科目ともなっています。
受講対象者: 国際医療リスクマネージメント学会ないし日本医療安全学会の学会員、医療施設経営者、専従医療安全管理者、専任医療安全管理者、医療安全管理者、歯科医療安全管理者、リスクマネージャー、医薬品安全管理者、医療機器安全管理者、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、歯科衛生士、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師、医療事務関係者、医療産業界関係者、その他の医療従事者。
受付開始 午前8時
午前9時 開 会
午前9時〜午前9時15分 (ガイダンス)
午前9時15分〜午前10時05分 (総論) 医療安全と医療倫理の関係について
講師: 許 俊鋭 (東京都健康長寿医療センター・センター長、東大病院重症心不全治療開発講座元教授)
午前10時20分〜午前10時30分 休憩
午前10時15分〜午前11時05分 (講義)
医療関連死の事例からみた医療安全における医療倫理とモラル
講師: 深山 正久 (日本病理学会理事長、東京大学大学院医学研究科教授(人体病理学・病理診断学分野))
午前10時20分〜午前10時30分 休憩
午前11時15分〜12時 (講義)
看護師の立場からみた医療安全モラルと院内の安全意識向上技術
講師: 新村 美佐香 (菊名記念病院医療安全管理者)
午前12時〜午後1時 昼 食
午後1時〜午後1時30分 (講義) 有害事例から学ぶ医療安全の倫理とモラル
講師: 井上 清成 (井上法律事務所所長、弁護士、医師行政処分後の再教育研修元委員)
午後1時30分〜午後2時50分 (シンポジウム T)
患者・遺族から学ぶ医療安全の倫理とモラル
オルガナイザー: 勝村 久司 (患者の立場で医療安全を考える連絡協議会世話人)
・シンポジスト講演 各20分 60分
勝村久司(群馬大学附属病院 医療事故調査委員会委員)
木下正一郎(医療版事故調推進フォーラム事務局、弁護士)
川田綾子(患者・家族と医療をつなぐNPO法人架け橋 副理事長)
・ディスカッション 20分
午後2時50分〜午後3時 休憩
午後3時〜午後5時 (シンポジウム U) 院内職員を医療安全への取り込む
オルガナイザー: 渡邊 正志(東邦大学大森病院院長補佐、医療安全管理部部長、消化器外科教授)
・シンポジスト講演 各25分 75分
松村由美 京都大学医学部附属病院 医療安全管理室
渡邊正志 東邦大学医療センター大森病院 医療安全管理部
渡辺 誠 サクセスポイント
・ディスカッション 35分
医療安全文化の醸成の方法は?
チームの一員であるとの意識はいかに生まれるか?
対話をベースとした意識の向上について
・質疑応答 10分
(概要) 「院内の医療安全意識の改善方法は何か」、「院内職員を医療安全へ取り込む方法は何か」、医療安全管理者にとって最も悩ましい問題で、付随して多くの問題が浮かびあがる。
医療安全確保のために事故調査報告制度への対応や様々な管理体制が求められる中で、安全管理部門にはしっかりとした院内システムを作り、これを周知徹底する活動を求められている。医療安全部門の真剣な取り組みにより、院内職員が頑張るようになるだろうか? 臨床倫理の問題をチームで対応することにより、チーム医療は推進するだろうか?
特定機能病院に求められている要件として提示されているものに、「職員の安全に対する意識、安全に業務を遂行するための技能及びチームの一員としての意識の向上」をめざした院内研修があげられ、これも医療安全管理者に求められているものである。これらの意識の向上や技能をいかに研修すれば良いのか? 座学での研修でチームの一員として主体的に動いてもらえるようになるのか? チーム対話をベースとした研修はどんな利点があるのか?
米国人エグゼクティブから学んだポジティブ・リーダーシップ-やる気を引き出すAI(アプリシエイティブ・インクワイアリー)を書かれた渡辺誠氏に、AIがもたらす効果について、AIが院内職員を医療安全へ取り込む方法として有用か?教えてもらいたい。
午後5時 全体閉会
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