医療安全教育セミナー2011年度冬期 (医療安全管理研修会) ― リスクマネージメントの実習編 − 会期 2012年1月31日(火) 〜 2月2日(木) 会場 東京大学医学部本郷キャンパス (1日の定数330名) 主催 国際予防医学リスクマネージメント連盟 |
プログラム
趣旨: 本教育プログラムは、高度な医療安全活動を構築するための最新の資料を与えるもので、内容は毎年新しい話題を取り上げています。本年度からは学会役員の中で、本分野で経験豊富な諸先生による講演と実習指導が行われます。
本プログラムは、厚生労働省の診療報酬改定による「医療安全対策」として診療報酬申請に加算する際に、加算の対象となる2011年度の研修教科内容の1部にもなります。この場合は、医療安全基礎講座(2011年6月1−3日)ないし夏期セミナー(2011年8月1日〜3日の3日間)と合わせて申請することをお勧めします。本プログラムと合わせて合計40時間以上となります。
参加者には受講証明書を発行いたします。
受講対象者: 学会員、医療施設経営者、専任医療安全管理者、専従医療安全管理者、歯科医療安全管理者、リスクマネージャー、医薬品安全管理者、医療機器安全管理者、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師、医療事務関係者、医療産業界関係者、その他の医療従事者。
(第1日目) 2012年1月31日(火) 午前9時〜午後5時
医療事故予防のための病院システムの改善方法としてのヒューマンファクター
東京大学医学部2号館本館3階大講堂
受付開始 午前8時
午前9時 開 会
午前9時〜午前9時30分
(講義) 医療事故の予防対策としてのヒューマンファクターの考え方 --- 全体ガイダンス
午前9時30分〜午前10時20分
(演習ガイダンス講義)
根本原因分析法(RCA)ガイダンス
(内容) 実際に発生した医療事故の原因を探索し、組織としての改善策を見出すというRCAを説明し、2月1日〜2日のRCA実習に関するガイダンスを行う。
東大附属病院の安全管理担当者によって、臨床現場に即する実習が行なわれます。
午前10時20分〜午前10時30分 休憩
午前10時30分〜午前12時30分
(演習ガイダンス講義) 設計故障モード影響解析法(FMEA)ガイダンス
(内容) 院内の事故可能性を未然に探索し、組織としての改善策を見出すというFMEAを説明し、2月2日のFMEA実習に関するガイダンスを行う。
東大病院の安全管理担当者によって、医薬品安全分野での実習指導も含めて行なわれます。
午前12時30分〜午後1時30分 昼食
午後1時30分〜午後3時
(演習ガイダンス講義) 危険予知訓練法(KYT)ガイダンス
(内容) 院内に潜む医療事故の原因を予知する個人の能力を向上するKYTを説明し、2月1日のKYT実習に関するガイダンスを行う。
午後3時〜午後3時10分 休憩
午後3時10分〜午後5時
(特別講義) Situation-Background-Assessment-Recommendation (SBAR) の医療安全への適用
(内容) SBARは患者の状態を簡潔・的確に表現し、これを評価し、伝える相手に何をすべきか、何をしてほしいかを伝えるコミュニケーション技法です。
冷静さを失いがちな、あるいは時間を十分にとれない緊急時に、必要最低限の情報を正確に伝える方法です。
医師同士、研修医から上級医へ、看護師・コメディカルから医師への伝達に適します。
午後5時 第1日目閉会
(第2日目) 2012年2月1日(水) 午前9時〜午後6時
KYT(危険予知訓練)およびRCA(根本原因分析T)の演習
東京大学医学部医学教育研究棟2階および13階セミナー室
小グループ(8名前後/グループ)による実習を行います。
(実習ファシリティ−ター) 東京大学、東京医科歯科大学、東京女子医科大学、日本大学、福島県立医科大学、菊名記念病院、国際親善総合病院、田園調布病院、久里浜クリニック
入室開始 午前8時30分
午前9時〜午前12時 危険予知訓練(KYT)演習
(実習責任者) 橋本
重厚 福島県立医科大学付属病院医療安全管理部教授
(内容) 危険予知訓練(KYT)の方法を少人数グループで修得する。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後6時 根本原因分析(RCA)演習 ―― 例題演習
(実習責任者) 長村 文孝 東京大学医科学研究所付属病院医療安全管理部部長
(内容) 根本原因分析(RCA)の方法を少人数グループで例題演習する。
午後6時 第2日目閉会
(第3日目) 2012年2月2日(木) 午前9時〜午後5時
RCA(根本原因分析U)およびFMEA(設計故障モード影響解析)の演習
東京大学医学部医学教育研究棟2階および13階セミナー室
小グループ(8名前後/グループ)による実習を行います。
(実習ファシリティ−ター) 東京大学、東京医科歯科大学、東京女子医科大学、日本大学、福島県立医科大学、菊名記念病院、国際親善総合病院、田園調布病院、久里浜クリニック
入室開始 午前8時30分
午前9時〜午後1時 根本原因分析(RCA)演習 ―― 課題演習
(実習責任者) 長村
文孝 東京大学医科学研究所付属病院医療安全管理部部長
(内容) 根本原因分析(RCA)の方法を少人数グループで課題演習する。
午後1時〜午後2時 昼食
午後2時〜午後5時 設計故障モード影響解析(FMEA)演習
(実習責任者) 清野 敏一 東大病院薬剤部副部長、医薬品安全管理者
(内容) 設計故障モード影響解析(FMEA)の方法を少人数グループで修得する。
午後5時 全体閉会
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