医療安全教育セミナー2012春季 (医療安全管理研修会) ― リスクコミュニケーションの実習 (第4回) − リスク改善のためのコミュニケーション能力を磨く 会期 2012年4月7日(土)〜8日(日) 会場 東京大学本郷キャンパス (1日の定数250名) 伊藤国際学術研究センター・ホール/多目的スペース 主催 国際予防医学リスクマネージメント連盟 |
プログラム
趣旨: 本教育プログラムは、高度な医療安全活動のために必要となる、医療者と患者・遺族ないし医療従事者間のリスク・コミュニケーションに関する最新の技術習得を与えるものです。
参加者には受講証明書を発行いたします。
受講対象者: 学会員、医療施設経営者、医療安全管理者、リスクマネージャー、医薬品安全管理者、医療機器安全管理者、医師、歯科医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、放射線技師、臨床検査技師、法関係者、医療事務関係者、医療産業界関係者、学生、市民、その他
2012年4月7日(日) 午前9時30分〜午後5時
(医療安全とコミュニケーション)
受付開始 午前8時30分
午前9時30分 開 会
午前9時30〜午前9時40分 全体ガイダンス
午前9時40分〜午前12時
(座長) 上別府圭子 東京大学大学院医学系研究科家族看護学准教授
講義 「医療安全とコミュニケーション」
荒木 登茂子 (九州大学大学院医療経営・管理学講座 医療コミュニケーション分野教授)
(概要) 医療現場におけるリスクの根本原因の一つにコミュニケーションの問題がある。医療者間、医療者・患者・患者家族間の不十分なコミュニケーションは患者の心身両面でのリスクを増大させる。不十分なコミュニケーションの背景とそれに対する対策について学ぶ。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後5時 実習 「コミュニケーションのギャップが発生する状況のアセスメントとアサーショントレーニング」
指導担当: 荒木 登茂子 (九州大学大学院医療経営・管理学講座 医療コミュニケーション分野教授)
(概要) コミュニケーションの問題があったと考えられる医療現場でのリスク場面をとりあげ、リスクを改善するためのコミュニケーションの具体的な改善点を検討する。今回は、小グループでの実技を通して、コミュニケーションのスキルアップを図る。
2012年4月8日(日) 午前10時〜午後4時
(医療におけるコーチングの活用 —— 患者中心のチーム医療に向けて)
受付開始 午前9時30分
午前10時〜午前12時 講演 「医療コーチングの基本知識」
出江 紳一 (東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野教授)
(概要) コーチングは相手の自発的行動を促進し目標達成を支援するコミュニケーションです。医療分野では、医療面接、研修医指導、チーム医療などに活用されています。本講演では、私達が行ってきた研究を中心にこれまでのエビデンスを概説するとともに、病院での実践事例を紹介し、今後の課題と展望を述べます。
午前12時〜午後1時 昼食
午後1時〜午後4時 実習 「患者中心のチーム医療のための医療コーチング技術トレーニング」
指導担当: 出江 紳一 (東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野教授)
1.
1. コーチングの基本
1) コーチングの原則(双方向、個別対応、継続)
2) 聞く
4) 質問を作る
2. コミュニケーションスタイルのタイプ分け —個別対応型コミュニケーション—
3. コーチングフロー
4. 実践 メディカル・コーチング エクササイズ
—現場を想定したロールプレーイング
—現場での課題の共有
【文献】
1. 出江紳一(編著):リハスタッフのためのコーチング活用ガイド . 医歯薬出版株式会社、2009
2. 出江紳一、鈴鴨よしみ(編著)、辻 一郎(監修):コーチングを活用した介護予防ケアマネジメント.中央法規、2009
3.
Izumi S, Ando K, Ono M, Suzukamo Y, Michimata A, Fukuhara S: Effect
of coaching on psychological adjustment in patients with spinocerebellar
degeneration: a pilot study.
Clinical Rehabilitation 21:987-996, 2007
4.
Hayashi A, Kayama M, Ando K, Ono M, Suzukamo Y, Michimata A, Akiyama MO, Fukuhara
S, Izumi S : Analysis of subjective evaluations of the functions of tele-coaching intervention in patients with spinocerebellar degeneration. NeuroRehabilitation.
23:159-69., 2008
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