医療安全教育セミナー2013夏季
(日本語社会人教育プログラム)
(医療安全管理に関する上級研修会)
― 医療安全の先端科学
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日本で最初に開催された医療安全のための社会人教育プログラムである「医療安全教育セミナー」は、本年度で8年目を迎えました。本社会人教育プログラムの目的は、1)日本医療界に医療安全に関する極めて高度専門家を育成すること、および、2)全国の医療機関にとって参考となる医療安全に関する極めて高度な教材を日本語で提供することです。
リスクマネージメントのリーダー育成はハーバード大学で類似の教育セミナーが毎年開催され、全米各地と海外から多数の参加があります。アジアでもこのような機会の必要性を痛感し、友人である先方の主催者の協力を得て、世界学会として2005年より日本において特別に開催し、毎年、沖縄から北海道に至る多数の参加者により連日満席となりました。
2012年5月にはロンドン大学にて医療安全教育セミナーの国際版を開催し、日本を含む世界15か国から参加者が集まりました。
さて、日本では様々な医療安全活動が組織化され、医療安全に必要となる院内外の基本インフラが整えつつあります。そこで、3年前に日本で開催した夏季セミナーからは、本セミナーの初心である「医療安全に携わる人々の極めて高度な専門能力の開発」という原点に回帰しています。
第1日目は、医療安全学とリスクマネージメント学における先端の科学の知識について、関連分野を代表する方々から講義いただけます。今、日本では危機管理突破内閣として国土強じん化政策が推進されており、その理論支柱の先生からリスクマネージメントの最先端話題を紹介いだき、医療安全の向上に資する次第です。
第2日目は、医療安全とリスクマネージメントに関して国内外で様々に開発された先端技術について、それらの専門家の方々から紹介いただきます。
第3日目は、危機管理、医療安全教育およびコミュニケーション上の最新の話題をとりあげます。有害事象と合併症の峻別に関する先端外科学からのご講義は、今日の臨床各分野において比較的不明瞭である“医療安全の対象範囲”を明確にすることに資する極めて重要なテーマです。
以上にみるように、医療安全学とリスクマネージメント学で開発された様々な先端技術・知識のご講義を一同に会すことは、日本初の試みです。本プログラムはすでに医療安全の場で活躍されている皆様の明日の活動に大いに向上いたします。
安全教育は人類の永遠の課題です。
2013年4月
酒井 亮二
国際医療リスクマネージメント学会 (IARMM) 会長・理事長
世界健康リスクマネージメントセンター (WHRMC) 理事長
上別府 圭子 東大大学院医学系研究科家族看護学教授
宮田 哲郎 東大病院血管外科臨床教授
長村 文孝 東京大学医学研究所附属病院医療安全管理部部長、教授
許 俊鋭 東大病院重症心不全治療開発講座特任教授
松村 由美 京大病院医療安全管理室室長、准教授
他、主催者一同
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